蒙古タンメン食ったら伊調馨にクーデター食らった話。
冬。冬っていいよね。好き。体の寒さと心の寒さがマッチして一貫性があってとても良い。
そんで冬と言えば、温かい食べ物とか、辛い食べ物に限るよね。つまり蒙古タンメンだ。異論は認めない。
ということで最近食べてきたわけなんだが、蒙古タンメン食べてから三日三晩お腹が痛い。いや正直全然辛くないから余裕だとか思ってたんだけどね、胃、腸、だよね、そこのダメージを考えてなかった。
食って3時間くらいたった時、急に来た。正直、え、ダメージ食らってたのって感じ。時間差凄すぎてもう石川五ェ門が切ってから真っ二つに割れるまでの時間差を遥かに凌駕してる。あれだって、あ、切れてたの?ってなるくらいなのに、3時間とか経つと食べたこと忘れるレベル。
まあ、こちら側としてはよくあるからね、「またつまらぬ物を食ってしまった・・・」くらいの感じなんだけど、胃、腸は食らった側だからね、そりゃもう大暴れ。私の胃、腸がね、胃腸がね、反抗期の伊調馨かってくらい敵無しで、さすがに余裕ぶっこいてた私もきつくて思わず謝罪した。
胃薬とか飲んでもぜんっぜん効かない。むしろ伊調側は「そんなちっこい豆粒3粒でどうにかなるとか思ってたんだ」って心外な顔で猛威を振るってくる。まあそんで三日三晩伊調馨に負け続けて、悔し涙を流しながらトイレに籠り続けて、ようやく解放された。
ついに加害者の勝利!五連覇どころか四連覇さえ阻止してやりましたわ、ふははは!っていいたいところだけどきつすぎてそんな余裕ない。まあこれがここ数日のダイジェスト。クリスマス前に何やってんのって思うかもしれないけどそれは伊調に言って。
でも私は言いたい。これって私のせいなのかと。私がいけないのかと。だって彼らって、全然SOSしてこないんだもの。平気の顔してるくせにある時突然はいもうダメでーす無理でーすって感じで一気に来るから、まさにゲリラだよね。徐々に痛くなってくるとかだったら、全然こっちも、ですよね、やばいですよねって感じで食べるのやめるのに、あいつら我慢してるから。そんでしばらくしたら突然プツンときて、もう大洪水。だからあっちにも非があると思うんだけどね。
まあでもこれは食べた側の意見だからね、公平性を保つためにもあちら側の意見も聞かなくちゃいけない。ということでダイジェストでお送りした伊調馨のクーデターをフルバージョンで回想しようと思う。
私「今から蒙古タンメン食べまーす、まずはスープから」
ズズッ
私「こちら私、こちら私、口内、どうでしょう、辛いかな、どうぞ」
口内「こちら口内、味覚的には全然大丈夫です、麺もいっちゃってください、どうぞ」
私「私了解、胃、どうでしょう、いけますか、どうぞ」
胃「・・・」
私「・・・、了解、いけるってことで、腸もいいよね。それじゃあ麺食べまーす。」
腸「・・・え」
ズゾゾッ
私「うむ、うまいなあ。こちら私、麺食べましたが、口内、いけますか、どうぞ」
口内「こちら口内、余裕です、どうぞ」
私「了解です、胃、腸、どうですか、どうぞ」
胃「・・・」
腸「・・・」
私「はい、じゃあ全部食べちゃいまーす。」
ズゾッ、ズババババッ、ゾッ、ジュルリ
私「うまかった。」
口内「全然辛くないし余裕ですね」
私「そだねー」
3時間後
ピキーン
私「はっ、なんか来た。蒙古かー、またつまらぬ物を食ってしまった。でもいけるっていってたのになー。こちら私、胃、大丈夫ですか」
胃「ギュルルル、フシュ―、ギュル、」
私「なんか化け物みたいになっとる」
胃「ギュル、もう許せん。貴様ら口内の心配ばっかりしおって」
私「いや、そういうわけじゃないよ、ちゃんと聞いたじゃん、いけるかって」
胃「ちゃんと聞いた?あんなの無理に決まってるだろ」
私「なんで?」
胃「なぜって、貴様が聞いた時、まだ蒙古は食道を通過中でこっちまで到着してなかったんだよ!それなのに辛いかどうか味覚ばかり気にして俺らの事なんか何も考えてない!そのくせ俺らが苦しみだしたら、ふざけんなみたいな顔しやがって。俺らが悪いみたいな感じで圧力掛けてきやがる。」
胃「なあ、腸!」
腸「はいィー」
私「・・・いや、ごめんだけど、そんなに君たちの事待ってられないわ。だって麺伸びちゃうし、冷めたら美味しくないし」
胃「やっぱり俺らの事ないがしろにしてる!なあ、腸」
腸「はいィー」
私「いや、そんなことないって、おまえらならそんくらい出来るって。ていうかそんくらい普通だろ」
胃「大体、人類全体が古代から俺らの事をないがしろにしてやがる!誰だ!喉元過ぎれば熱さを忘れる、とか言ったやつ。俺らだって熱いんじゃあ!都合よく忘れてんじゃねえよ!」
私「いやそれは知らんよ」
胃「もう知らん、俺は知らんぞどうなっても・・・。腸、合体だ!」
私「は?」
ガシュ、チャキン、ピキン、イチョーン
伊調馨「フシュるるr」
私「それはずる過ぎる。もう死ぬじゃん」
伊調「お前は、もう、死んでいる」
私「・・・胃腸」
伊調「伊調だ」
私「伊調」
伊調「お前、自分がした罪の重さ、自覚してるか?」
私「・・・いや、だがしかし、こんなことになるとは!私の時代ではこんなのは当たり前だったんだ!」
伊調「ことあるごとにこちらに圧力を掛けてきたな?」
私「認めない、私は認めないぞ!」
伊調「ふっ、こちらは訴える準備もすでに整っている」
私「な、なんだと⁉そこまでしなくてもいいじゃないか、我慢できないお前が悪いのだ!」
伊調「ふ、本性を現してきたな。貴様は気付いていないようだが、これをなんというか知っているか?」
私「何⁉なんだ、何と言うのだ」
伊調「これらの貴様の言動はな、パワハラって言うんだよ」
私「ぱわ、はら?どこかで、聞いたような・・・」
ズキッ
私「う・・・頭が・・・い、痛い。何だこの感覚。パワハラ・・・、ぐ、なんだ、わた、わたしはなにをして、ここはどこ、なにを・・・どうしてこんなことに・・・わたしは・・・わたしは・・・だれだ?」
伊調「ついに偽りの自我が崩壊してしまったようだな。そうさ、貴様はまた同じ過ちを繰り返してしまったのだ」
私「・・・同じ、過ち?私は、私は・・・⁉まさか、わ、わたしは⁉」
伊調「ふふ、ようやく自分のしたことが分かったようだな。最期に、貴様の本当の名前を教えてやる」
私「待て、待ってくれ!それだけはやめてくれ!」
伊調「貴様の本当の名前は・・・」
私「やめろ!」
伊調「名前は―」
私「やめろーーーーー!」
伊調「栄和人だ!!!」
栄「ぎいやあああああ!!!」
伊調「自分の愚かさに恥を知れ!」
栄「うそだああああ!!この私があああ!」
伊調「私が負けるところがそんなに見たかったのか?私をないがしろ
にして楽しかったか?」
栄「すまん、すまんかった。」
伊調「パワハラ、したな?」
栄「・・・はい」
伊調「2度と蒙古なんぞというつまらぬ物を食うなよ」
栄「・・・はい」
伊調「頭はそんなに明るくても、お先は真っ暗だな」
栄「・・・」
伊調「笑え」
栄「ふははは」
伊調「黙れ」
栄「・・・」
伊調「それと、冬は、温かいもの、辛い物、蒙古タンメンに限るだとかくだらんことをほざいていたようだが。2度と言うなよ」
栄「・・・はい」
伊調「異論は?」
栄「ありません」
というわけで、名字が栄になって蒙古タンメンを食べることができなくなってしまった上、頭髪が無くなってしまった。
そして冬が嫌い。髪がなくなったことで体の寒さが心を上回ってしまってアンバランスだからね。
ま、とにもかくにも伊調馨恐るべし。
私の製品は世界一
最近友達が学校に来ない。元々来る方ではなかったのだけど、ついには必修科目の語学すら休むようになってしまった。なんてことだ、彼がいないと試験前にノートを写すことが出来ない、つまり私がきちんと授業に参加しなければならなくなってしまった。今までは座っているだけでよかったのに。ただ教室に入るだけで出席点というログインボーナスが与えられるこのゲームに参加しなくなった彼、何をしていたのか。講義が終わった後、LINEしてみた。
私「今日なんで休んだの?」
友「Hしてた」
思わず時計を見ると15:30。神(私)がこの時間帯を「おやつの時間」と名付けたもうて、ポテトチップスを食べなければならないとのたまった15:30。この規則を破った不届き者はお前らか、プリントアウトされた私の顔を意気揚々と踏んづけた踏み絵に革命をもたらした男女とはお前らのことか。
~回想(妄想)~
Do you believe GOD?
No,I dont.
Why?
He has not had a girlfriend.(踏み絵ふみふみしながら)
~回想(妄想)終わり~
くそ、許すまじ。大体LINEの返信のさらっとした感じから行為後の賢者が顔を出していて腹が立つ。しかしこんな真昼間からハッスルして、彼の精巣で働いている従業員は悲鳴をあげているに違いない。夜勤だけかと思ったら昼まで働かされて、そろそろ「サービス残業反対」とかいってストライキを起こすレベル。それに比べてうちの工場マジホワイト。精子の発注全然来ないから従業員はalways summer vacation。みんなそろそろ働きたいなんて言い出す始末。私も働かせてやりたい。売り込みが弱いのかしら、営業頑張ります!。とか言って相変わらず獲得件数ゼロ。仕方なく従業員に嘘ついて発注した製品はすぐさまティッシュペーパーに包まれてごみ箱へ。本当に申し訳ない。優れた製品が世に出ないことが本当に悔やまれる。なんて話が逸れに逸れてしまったが、
どうやら彼は『恋』をしてしまったようなのだ。
そんで私が思ったことが、
単位落とせ
ってこと。これだけ。いや申し訳ない、これだけのことに長々と私の赤字で倒産しそうな工場の話とかして。いやでも許してほしい。だって私の毎日なんて学校で講義受けた気になって誰とも話さなかったのちに帰宅して昼寝して、深夜になれば自分の工場に偽発注して賢者っていうかむしろ愚者になって、いつ自分の信用を失うのかでビクビクして生きた心地がしない。そんな中彼は彼女の信用を勝ち取って毎晩二人で抱き合いながら、精子と書いて愛と読む贈り物を薄っぺらいゴムでラッピングしてプレゼントフォーユーしているわけですよ。嫌になっちゃうね本当に。それでまあうらやましいとかそんな訳ではないんだけど彼に彼女の作り方、いや間違えた、上手い営業の回り方を聞いてみたわけなんだけど、
愚者「どうしたら彼女できると思う?」
賢者「まず無駄なことを省くべきだな」
愚者「はあ、具体的には?」
賢者「とりあえず、授業受けるのやめな」
YOUは何しに大学へ?ってな訳で語学の単位が危ない!そんで私の工場も閉店セールで大放出!